足でボールを蹴るサッカーは、他のスポーツとは異なるケガが起こることがあります。今回は、そんなサッカーで起こりやすい鵞足炎(がそくえん)というケガについてお伝えします。ボールを蹴る時に痛みを感じるようになったら、すみやかに治療を受けましょう。
鵞足炎(がそくえん)とは、サッカーボールを蹴る際に負担がかかり、膝の内側あたりの筋肉に痛みが出ることです。鵞足というのは、膝の内側にある3つの腱が集まったところを指します。鵞足は縫工筋(ほうこうきん)・薄筋(はくきん)・半腱様筋(はんけんようきん)から成り、見た目がガチョウの足のようだから鵞(=ガチョウ)足と呼ばれています。
鵞足炎の痛みは、膝の内側に出ます。痛みは唐突に起こるわけではなく、練習中などの運動をしている時に徐々に出てくるようになります。それから、膝の内側を手で押すと痛みを感じることもあります。走った時に膝の内側に違和感をおぼえたら、すみやかに医療機関で検査を受けるのをおすすめします。
鵞足炎の原因となりやすいものとして、サッカーのボールを蹴る時の動きがあります。サッカーの試合中などに走りながら方向転換するのも、鵞足炎を引き起こす原因のひとつです。「外反」や「外旋」と呼ばれるような腱と骨がこすれる動きが多いと、炎症を起こしやすくなります。また、鵞足炎はX脚の人にも起こりやすいと言われていますから、注意しましょう。
鵞足炎を始めとしたケガが疑われる場合には、すみやかに練習を休んで、病院や整形外科クリニックで検査を受けましょう。他のケガが見つかる可能性もありますから、自己判断ではなくまずは専門家の診断を受けるのが大切です。
鵞足炎の治療は、まず何よりも安静にすることです。アイシングや消炎鎮痛剤によって痛みを緩和しながら、炎症が治まるまで幹部を休ませてあげましょう。症状が軽度であれば、数週間ほどで回復が見込めます。症状によっては、マッサージや低周波治療器による電気治療により、筋肉の緊張をほぐす治療を行います。
群馬県伊勢崎市の接骨院がく(韮塚院・茂呂院)では、サッカーを始めとしたスポーツを楽しむ学生さんの体づくりをサポートしています。平日は夜の21時まで受付していますから、部活動での練習の後にも通院していただけます。サッカーによる足の痛みなど、気になる症状があれば当院までご相談くださいませ。
スポーツによるケガは、なるべく早めに治療を始めれば、症状が軽い時点でケアできます。少しでも痛みや違和感に気づいたら、自己判断で放置するのではなく、専門家による治療を受けるのをおすすめします。これからもずっとサッカーを楽しむために、スポーツによるケガには十分にお気をつけください。