思い切り力を入れて発揮した筋力を最大筋力といいます。
最大随意筋力を決定づける因子は、当該活動筋の筋線維断面積、筋線維数、筋線維タイプ、そして大脳の興奮水準です。この内、最も重要な因子は、筋線維断面積(筋の太さ)です。つまり、筋断面積の大きいほど最大随意筋力が大きいといえます。最大随意筋力の筋の断面積に対する比を絶対筋力実際の絶対筋力は、筋力測定の方法及び筋の生理学的断面積により規定されますから、絶対筋力=測定筋力×テコ比÷生理学的断面積ということになり、例えば、上腕の屈筋の絶対筋力は、6.4㎏/㎠程度であると言われています。筋力のトレーニングにより、筋の太さが大きくなるだけでなく、この絶対筋力は約10~15%増加するといわれています。