様々な足の怪我の中でも選手生命に関わる重症の怪我が、前十字靭帯損傷です。
膝にある大きな4つの靭帯の中で損傷する危険性も高く、一度損傷すると完治するまでには約6~9カ月近くはかかります。
また前十字靭帯損傷もしくは断裂した際に、膝内側側副靭帯や半月板も一緒に損傷している可能性もあります。
前十字靭帯は膝の中心にある靭帯で回旋を制御する働きがあります。
損傷するタイミングとして多いのは、バスケットボールやバレーボールなどでジャンプをして着地する時に、バランスを崩して膝を内側に捻ってしまったり、サッカーやラグビーのように相手と接触した際に強い負荷が膝の外側からかかったりした場合です。
単純に膝の外側から負荷がかかることでは前十字靭帯は損傷しません。
強い負荷がかかり、膝が捻りながら内側に入ると、前十字靭帯を損傷する危険性が高くなります。
それまでに前十字靭帯に負荷がかかり微細損傷がある場合には、強い衝撃が加わることで断裂してしまうこともあります。
前十字靭帯を損傷すると、痛みに加えて関節の腫れ、膝崩れが見られます。
スポーツをしている最中に膝に違和感がある場合には、すぐに安静にしましょう。
そして氷水などでアイシングをして腫れを抑える必要があります。
テーピングなどで圧迫することも効果的な処置法の一つです。
膝関節内に血腫が溜まらないように、心臓よりも高い位置で固定しておくようにしましょう。
2週間程度経過しても痛みが継続している場合には半月板を損傷していることが疑われます。
一度伸びてしまったり、断裂したりしてしまった前十字靭帯はそのままにしていても回復は期待できません。
ギブスなどで固定する保存療法もありますが、これまでと同じような生活やスポーツをしたいと思うのであれば手術が必要になります。
手術では損傷した前十字靭帯の代わりに太もも裏にある腱、半腱様筋腱を移植します。
移植後はリハビリが必須になります。
日常生活に戻るためにもリハビリが必要です。
膝を曲げたり伸ばしたり歩いたりするためには、根気強くリハビリしなければいけません。
スポーツをするためには、更に筋肉をつけて以前と同じような動きが再現できるまでリハビリを続ける必要があるでしょう。
膝の怪我は足の怪我の中でも回復までに時間がかかり、完治までにはリハビリやトレーニングが必須です。
接骨院がく伊勢崎茂呂院では、必要があれば膝の専門医に紹介状を書くことができ、院内の施術に関してもスポーツ治療に関する専門知識をもって経験豊かなスタッフたちが回復に向けて二人三脚でサポートします。