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足首の腓骨筋腱脱臼

2017.04.23 | Category: スタッフブログ

足首の捻挫と間違われがちな怪我の一つに腓骨筋腱脱臼という症状があります。

 

症状が似ていますが、捻挫よりも重症なことが多く完治までには数カ月かかる怪我です。

 

 

腓骨筋は足の外側にある筋肉で腓骨から足の裏に伸びています。

 

腓骨筋にも長腓骨筋と短腓骨筋の2種類あります。

 

そして腓骨筋腱はこの筋肉と足の裏にある骨とをつないでいる部分です。

 

腓骨筋腱には正常な働きができるように、上腓骨筋支帯という覆いが付いています。この覆い部分に急激に強い負荷がかかると損傷してしまい、腓骨筋腱脱臼が生じます。

 

脱臼といっても関節が外れるのではなく、上腓骨筋支帯が切れて腓骨筋腱がくるぶしの前に乗り上げてくるイメージです。

 

 

腓骨筋腱脱臼を起こすと、筋支帯が損傷もしくは切れるので強い痛みを感じます。

 

そして外くるぶしの後ろ側に腫れや熱、痛みなどの炎症症状が生じます。

 

捻挫と同じような症状ですが、足首を動かしてみると腓骨筋腱脱臼特有のひっかかる感じがします。

 

時間が経つと腓骨筋腱は元の場所にもどるため、歩くことも可能です。

 

ただし足首に力をいれるとまた脱臼してしまい強い痛みが出てきます。

 

これを繰り返すため、腓骨筋腱脱臼になるとスポーツを続けることはできません。

 

 

脱臼は足関節が背屈・外反、底屈・外反の状態で腓骨筋に強い負荷がかかると生じます。

 

または捻挫の時と同じように内側に挫いた時に腓骨筋が伸ばされることでも脱臼します。

 

腓骨筋腱脱臼の治療法は手術療法と保存療法の2つあります。

 

手術では損傷している筋支帯を元の状態に直し脱臼の再発を防ぎます。

 

1週間以内に退院可能ですが、その後のリハビリが必要でしょう。保存療法ではギプスなどで固定して安静にします。

 

固定する期間は約1カ月程度必要なので、その間に足首の可動域が狭くなっていたり、筋力が落ちたりしています。

 

筋支帯が損傷しているため、再発の可能性が高いのも事実です。

 

そのため、もしも早期にスポーツに復帰したい、最大限再発の可能性を低くしたいと思う場合には手術治療が効果的でしょう。

 

 

リハビリ期間中は足首に体重をかけないように松葉杖での生活です。

 

ギプスがとれたあとは少しずつ足首の可動域を広げていき、以前と同じような動きができるように筋力トレーニングも必要になるでしょう。

 

スポーツができるようになるまでには約3~4カ月はかかります。

 

 

捻挫と間違いがちな腓骨筋腱脱臼。

 

「何か変だな」と感じたら接骨院がく伊勢崎茂呂院に早急にお越しください。

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