足の親指と人差し指がしびれる症状に、前足根管症候群があります。
あまり聞いたことのない名前の症状かもしれませんね。
甲や指がしびれるため、腰付近の神経に異常があるのではないかと心配される方もいます。
でも前足根管症候群は足首の周りにある神経が原因で起きる症状です。
足首には、とても沢山の神経が集まっています。
その中の一つに深腓骨神経があります。
この神経は足首を通り、親指と人差し指の先端まで伸びています。
この神経に何らかの異常が生じるとしびれの症状が起きてしまいます。
それが前足根管症候群です。
前足根管症候群は痛みよりもしびれの症状が強くみられます。
なぜ足首付近にある深腓骨神経が圧迫されてしまうのでしょうか。
原因に挙げることができる1つの理由は、足首付近の腫れや血腫です。
足首はスポーツや、日常生活の中でも挫いてしまうことがあります。
その度合いによっては、足首が腫れてしまい神経系を圧迫することもあります。
この場合、腫れが治まるとしびれも自然と解消されていくでしょう。
稀なケースではありますが、骨が変形したり、ガングリオンによって神経が圧迫されたりすることもあります。
注射針でつぶす、もしくは手術で骨を削るといった治療が必要になります。
深腓骨神経が圧迫される別の理由は、毎日の生活習慣にある場合もあります。
接骨院がく伊勢崎茂呂院にも指のしびれを訴えて受診される方がいますが、話しを聞いてみると部活やスポーツをする時に靴ひもをきつく縛っていたり、サイズの小さい靴やヒールの高い靴を履いたりする方が多くいます。
こうした習慣は共通して、靴を履いている際に足の甲を強く圧迫してしまっています。
靴ひもをきつく縛らないように気を付けることで症状は緩和されます。
スポーツをする時にどうしてもしっかりと靴ひもを縛る必要がある場合には、圧迫される部分にパッドを入れる事を進めています。
足の親指と人差し指の間にしびれが出てきたら、まず深腓骨神経を圧迫していないかを考えてみましょう。
毎日の生活習慣の中で足首を不必要に圧迫しているのであれば、少し気を付けると1~2週間で症状は改善されます。
足の甲の筋肉が左右で違っている、足の指に力が入りづらいなどの症状がある場合は、前足根管症候群を疑ってみましょう。
冒頭で述べたように足首周辺には沢山の神経が集中しているので必ずしも前足根管症候群とは言い切れません。
不安がある場合には早めに当院、接骨院がく伊勢崎茂呂院までお越しください。