足の指の骨折の中でも特に治るのに時間がかかり、再発の危険性が高いとされているのがジョーンズ骨折です。
ジョーンズさんによって発見されたので、ジョーンズ骨折と呼ばれていますが、日本語では第5中足骨骨幹部骨折と呼ばれています。
簡単に言うと足の小指につながる骨の真ん中あたりで起きる骨折です。
当院でジョーンズ骨折と診断するほとんどの方はサッカーをしています。
このジョーンズ骨折はサッカー選手やラグビー選手などが良く起こす足指の骨折です。
ジョーンズ骨折は足指の骨折と同じように、最初は強い痛みを感じません。
しかし徐々に痛みが強くなったり競技中に違和感を覚えるようになって、病院や接骨院に行くと骨折していたというような発見が遅くなりやすい骨折です。
骨折をしていても、痛みや腫れが強い訳ではないため自分で歩くことも可能です。
ジョーンズ骨折の場合、強い衝撃を受けて骨が折れる訳ではありません。第5中足骨骨幹部に繰り返し負荷をかけたために起きる疲労骨折と診断されます。
そのため初期段階で痛みを感じることも少なく、気づくのが遅くなってしまうことがあります。
ではなぜサッカー選手に良く起きる怪我なのでしょうか。
それは競技中にする動き、特にディフェンダーをかわそうとして左右にフェイントをかけたり、スピードに緩急をつけながらドリブルをする際に、繰り返し負荷をかけてしまうためです。
ラグビーでも同じような動きをするために、ジョーンズ骨折を起こしやすいです。
加えて、筋バランスが整っていないと足の外側に負荷をかけていることも原因となっています。
特に股関節周りの筋肉のバランスが悪いと体重が外側にかかってしまうためジョーンズ骨折になりやすいとされています。
足指が骨折した場合、通常は約4週間程度で完治します。
しかしジョーンズ骨折は完治するまでに約10~12週間は必要でしょう。
非常に治りにくい難治性の骨折です。
さらに再発しやすいという厄介な特徴もあるので十分に注意が必要です。
痛みがないため、「完治した」と感じるかもしれませんが、実は完治していないため同じ部分をまた骨折してしまう訳です。
接骨院がく伊勢崎茂呂院では、ジョーンズ骨折の対策として股関節周りの筋肉バランスを整えるように施術しています。
この部分の筋肉を整えることで足全体のバランスを整えることができるため、ジョーンズ骨折に限らず色々な怪我の予防にも効果的です。
どんな怪我でも共通して言えることですが、ジョーンズ骨折は特に焦らずに安静にすることが一番大切です。