人間の体は大小様々な数多くの骨から形成されています。生まれたばかりの赤ちゃんにはおよそ305個の骨があります。通常、成長過程で骨がくっついたり、骨が組み合わさって一つの骨を構成するため、大人になると骨の数は200~206個になります。このうち足は62個の骨でできています。足の骨の中にも太い骨、長い骨、短い骨など特徴は様々です。その中には非常に小さな、ファベラと呼ばれる種子骨も含まれています。
足の骨の中では大腿骨や距骨、脛骨などはよく知られています。そしてこれらの骨は全ての人に備わっています。ファベラという骨の名前を初めて聞く人もいるでしょう。この骨は膝関節の後外側にあるファベラ腓骨靭帯の中にある小さな骨です。植物の種の大きさ程度のため種子骨と呼ばれています。ファベラは全ての人に備わっている骨ではありません。成人男性の約2割程度にしか存在が確認されていません。このファベラが原因となり膝関節周辺に痛みが発症するのが、ファベラ症候群です。
ファベラが膝関節にあっても、全ての人がファベラ症候群になる訳ではありません。通常は日常生活にも特別支障が出ることもありません。しかし膝に負荷がかかったり、屈伸運動が多い競技をすることでファベラが炎症を起こし、ファベラ症候群を発症する人もいます。また特別スポーツをしていなくても、長時間歩いたり、自転車に乗っての移動が長いとファベラ症候群になる可能性があります。
ファベラは種子骨という骨の一種なので、レントゲン検査の際に有無が確認できます。症状の特徴にはファベラの部分に圧痛があり、腫れが確認されます。膝に痛みがあるので可動域に制限が出たり、屈伸運動をすることが難しくなります。また、症状が進むと足だけではなく腰部にも影響が出てしまい、腰部の前屈制限なども生じます。ファベラ部分が大きくなってしまうと腓骨神経を圧迫しはじめ、足にしびれが出て来るケースもあります。
効果的な治療法は、痛みが出た段階でスポーツを止め安静にすること、そしてアイシングなどで患部の炎症を抑えることです。安静にすることで症状は改善されますが、湿布薬や膝のサポーターなどを使用することもできます。
ファベラについて聞いたことがないと、最初はなぜ痛みがあるのか原因がわからないでしょう。接骨院がく伊勢崎茂呂院には経験豊かなスタッフが揃っているため、症状に合った治療法や予防法を受診できます。原因が分からない足の痛みを感じたら、早めに当院までお越しください。