スポーツをしている方の中で多い怪我が肉離れです。捻挫の次に多い怪我でもあります。肉離れは捻挫よりも症状が重症になる傾向があり、治療にも時間がかかります。テレビを見ていると分かるように、プロサッカー選手や野球選手でも肉離れを起こしてしまうことがあります。つまり普段から筋肉を鍛えていたり、練習をしていても起きてしまうことがあります。肉離れが起きる原因と予防法を知っておくことで、万が一の状況に備えることができます。
肉離れは正式には筋挫傷と呼ばれ、筋肉に急激な力が加わることで筋肉が切れてしまう症状です。筋肉が切れてしまうのは骨と筋肉が付着している部分に多く発生します。肉離れがおきやすいのは、ふくらはぎ、大腿四頭筋と呼ばれる太ももの前面部分と、ハムストリングと呼ばれる背面部分です。肉離れの症状は大きく分けて3段階あり、軽症、中症状、重症です。軽症であれば、筋肉が小規模に損傷している状態なので、痛みはそれほど強くないでしょう。自分で歩行も可能で約2週間程度で回復します。中症状になると強い痛みがあり、筋肉の一部分が断裂している恐れがあります。回復までには1~2カ月程度必要とします。重症になると歩行は困難になり、激しい痛みが伴います。筋繊維が全部断裂してしまっている可能性もあります。日常生活に支障がないまでに回復するためには3カ月以上はかかるでしょう。
筋肉が肉離れを起こしてしまう原因は筋肉の柔軟性です。年齢を重ねるごとに筋肉のコラーゲン生成量は減少し、コラーゲン線維は硬くなっていきます。そのため筋肉が硬いままで急激に運動を始めると筋肉が耐え切れなくなり、部分的にもしくは全体的に切れてしまいます。そのため、肉離れを起こしやすいふくらはぎと太もも部分は入念にストレッチをして、柔軟性を保つようにしましょう。特に運動を始める前にはウォーミングアップに時間をかけることで筋肉の温度をあげることが大切です。また筋肉疲労が蓄積していると、それほど激しい動きをしていなくても肉離れが起きてしまうこともあります。運動したあとにもストレッチをしたり、お風呂で筋肉の緊張をとってあげることが必要です。
接骨院がく伊勢崎茂呂院では肉離れに対しての判断(超音波エコー、触診など)や治療はもちろん、肉離れをおこさないための予防にも取り組んでいます。捻挫と同じように肉離れも再発しやすい足の怪我となっています。完治するまでしっかりと治療をし、その後は再発しないためのトレーニングで予防しましょう。