骨折と言えば、スポーツの最中に身体を強くぶつけてしまったり、転倒したりする時に起こるケガというイメージがありますよね。ところが、スポーツ中のトラブルにまったく心当たりがなくても、知らないうちに骨が折れてしまっていたというケースも存在します。今回は、特定の部位に何度も負担をかけたことで骨が折れてしまう「疲労骨折」についてお伝えします。
疲労骨折とは、ある骨の同じ部分へ、弱い力が何度も加わったために起こる骨折のことです。通常の骨折のように、強い力が一気に加わったことで骨が折れるわけではありません。そのため、痛みや違和感があってもつい見過ごしてしまうケースもあるようです。日頃から部活動やクラブ活動などでスポーツに打ち込んでいる方は、自分の身体の状態に気づいたら放置しないように気をつけたいですね。
弱い力で繰り返し負担をかけることで起こる疲労骨折。小さなヒビが入る段階に気づけなければ、最悪の場合は骨が完全に断裂してしまうこともあります。こうなると、スポーツ競技への復帰にもより時間がかかってしまうでしょう。些細な痛みや違和感であっても、すみやかに専門家の判断を仰いでください。
疲労骨折の治療をする場合は、3~8週間は運動を中止しなければなりません。アスリートにとってはかなり長い期間となりますが、中途半端に運動を再開してしまうと、症状が悪化して治療がさらに長引くおそれもあります。もしも疲労骨折になってしまったら、しばらくは安静にして休養を取りましょう。
疲労骨折の原因となりやすいスポーツ競技には、サッカー・野球・バスケットボール・バレーボール・長距離走などが挙げられます。もちろん、他の競技であっても疲労骨折が起こる可能性はゼロではありません。また、競技によって疲労骨折をしやすい部位は異なります。
スポーツにおける疲労骨折は、身体の使い過ぎ――つまりオーバーユースによって引き起こされます。そのため、身体をきちんと休ませることもひとつの予防法です。試合前など練習が欠かせない時期にはなかなか難しい部分もありますが、同じ動きを何度も繰り返すなど身体の特定の部位に負担をかける練習をするなら、オーバーユースの可能性も考慮しておきたいですね。
今回は、特定の部位に負担をかけ続けることで起こる疲労骨折についてお伝えしました。健康的な身体でスポーツを楽しむためには、日頃からのコンディション調整が大切です。群馬県伊勢崎市の接骨院がく(韮塚院・茂呂院)では、アスリートの皆様のお身体をサポートいたします。スポーツの専門講師を招いてのメディカルチェックも定期開催していますので、学生から社会人の皆様までどうぞお気軽にお越しください。